重踊流 宗家

PROFILE

 

重踊流 宗家 志田房子が国の人間国宝に。
琉球舞踊の分野からは初めて。

志田 房子

Shida Fusako

1937年、那覇市生まれ。40年に琉球舞踊家の玉城盛重に師事。55年に玉城盛義より免許状取得。56年に舞踊研究所開設。65年に島袋光裕より免許状取得。91年芸術選奨文部大臣賞、96年県指定無形文化財「沖縄伝統舞踊」保持者に認定され、2009年に重要無形文化財「琉球舞踊」(総合認定)保持者になる。04年県文化功労者。07年より重踊流(ちょうようりゅう)宗家。

2021年7月16日
国の文化審議会(佐藤信会長)は16日、国指定重要無形文化財「琉球舞踊立方」(各個認定)保持者、「人間国宝」琉球舞踊重踊流の志田房子氏(本名・志田フサ子)(84)を認定するよう萩生田光一文部科学相に答申した。琉球舞踊の人間国宝誕生は初めて。琉球芸能の分野からの女性の認定も初。

「琉球舞踊」は、首里王府時代に士族の生活を題材に生まれた古典舞踊と、明治以後に庶民の生活風景から創作された雑踊に大別される。首里王府時代は、中国からの冊封使を歓待する御冠船踊(うかんしんうどぅい)の舞台で士族によって演じられ、明治以後は庶民を対象にした興業の形を取るようになった。琉球舞踊立方は、主に歌三線にのせて踊り、歌にある情景や人物の心情を表現する。

文化審議会は宮城氏について「琉球舞踊立方の伝統的な演技技法を高度に体現する舞踊家として重要な位置を占めている」「卓越した技量を示しているほか、後進の指導・育成にも尽力している」と答申した。志田氏については伝統的な演技技法の体現者であることに触れ「古典舞踊から雑踊まで幅広い芸域を保持して卓抜した技量を示している」とし、琉球舞踊の発展と継承に努めていると答申した。


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